瀬川 有実さん

聖マリアンナ医科大学出身

学生時代の実習より自分の判断が治療に影響する。責任を実感しながら働いています

瀬川 有実さん

Message

研修医となり患者さんへの影響力も学生時代よりずっと大きくなっていることを実感し、勉強の毎日を過ごしている瀬川さん。
研修開始当初はできる事が少なく、悩んだ時期もあったそうですが、患者さんの回復に関わる事ができるなど一歩ずつしっかりと進んでいるようです。

学ぶ気持ちが
とても大切な職業だと感じる

父が医師だったことから幼い頃から医師になるイメージを持っていたという瀬川さん。
開業医だったことで医療がいつも近くにある環境で育ったそうです。

「きっかけはありきたりかもしれませんが、産婦人科医だった父の姿を見て育ってきたので、自然と憧れを持ち気付いたら医師になりたいと思っていました。幼い頃は父のクリニックと同じ建物内に住んでいたので、仕事をしている姿を間近に見ていた事も大きかったかもしれません。」

一番興味があるのは父と同じ産婦人科だという瀬川さんですが、聖マリアンナ医科大学病院を研修先に選んだ理由をお聞きしました。

「元々大学病院で研修をしたいと考えていました。市中病院よりも症例数が多く、指導体制も整っている印象もありました。

条件を考えた時に、慣れ親しんだ聖マリアンナ医科大学病院がベストだと思ったそうです。
研修医の仕事内容に関しては他の病院ともあまり変わらないかもしれませんが、積極的に色々なことに携わらせてくれる環境に感謝していると言います。

「聖マリアンナ医科大学病院の雰囲気の特徴かもしれませんが、上の先生方のサポートやフィードバックもありながら、積極的に携わらせてもらえるので学べることが多く良い経験になり有難いです。“研修医だから患者さんへの影響は多くない”と思っていましたが、自分の判断が治療に直接的に影響することもたくさんあり責任があることを実感しています。」

患者さんと接する機会を重ねるごとに勉強をする意欲が湧いてくると言います。
患者さんの命を預かる仕事なので、学ぶ気持ちがとても重要と感じているそうです。

「座学でやってきたことと実際の臨床で求められることは違うと思います。もっと前から実際のことを学べたらとも思いますが、現場に出ないとわからないことも多いと思うので、研修の期間を大切にしたいです。」

自分が関わった患者さんが
回復していく様子を見られた事が転機に

研修医になった当初は右も左も分からず、学んできたことと求められることの違いに戸惑っていたと語る瀬川さん。
そんな時に忘れられない出来事があったそうです。

「研修医になりたての頃は、不慣れであること以外に保険医登録の関係で仕事に制限があり、ほとんど何もできないと感じてしまう期間がありました。そんな中で指導医の先生に私にしかできない事があると言われたんです。」

入院が長引いて元気がなくなり、ご飯がほとんど食べられなくなってしまった小児科の患者さんに、散歩することでいつもとは違う景色を見てもらって元気になってもらおうという提案だったそうです。

「今考えれば私の時間が空いていたからかもしれませんが、その時は“瀬川さんにしかできない”と言われてやる気になっていました。本当にただ一緒に歩いて楽しく話をしただけでしたが、患者さんはその日の夜からご飯が食べられるようになり、1週間後には食べたいものを伝えられるようになって最終的には退院する事ができました。」

医療とは別の部分かもしれませんが、1人の患者さんが元気になっていく姿を見ることができて、もっと頑張りたいと思えた経験だったそうです。
できる事が少ない時期だったので、良い出来事に瀬川さん自身も救われたと言います。

「この経験を経て小児科にも興味が出ましたが、やはり一番興味があるのは産婦人科です。私は産婦人科を回るのはまだ先なので、とても楽しみです。」

女性には出産などの様々なライフステージにおいて身体の変化を伴うことが多く、女性が安心してやりたいことにチャレンジできるような手助けをしていきたいと言います。

希望進路に関係なく熱心な指導が受けられる

将来の進路がある程度絞れているという瀬川さんですが、他の科も回ると魅力的に感じるそうです。

「私が進もうと思っている科ではなくても、熱心に教えてくれるし助けてくれる先生方ばかりで感謝しています。各科を回るたびに魅力的に思えることが多いので、研修する環境はとても良いと思います。

チューター制度など言いづらい事も拾い上げてくれるシステムがある事も大きいと言います。

「指導医の目線とはまた違う目線からアドバイスがもらえるチューター制度は有難いと思っています。研修中には言いづらいような仕事の環境についてなども気兼ねなく相談できるのはメンタル面でも良いことだと思います。」

他の病院では研修医は研修制度に意見が言えないこともあるなど聞くそうですが、聖マリアンナ医科大学病院では研修制度の改善に研修医も関わることができていると感じているそうです。

最後にこれから研修医となる方々にメッセージをいただきました。

「研修するうえで良い雰囲気であったり、指導の上手な先生方がいて、新しい病棟もオープンするなど良い環境になってきているので、安心して研修先として聖マリアンナ医科大学病院を選んでもらえたらと思います。」